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復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第5回 2017年1月23日

こんにちは、岡庭野野花です。

いよいよ、ドナルド・トランプが大統領に就任しました。

私は、就任式典をテレビで見ながら、父が2004年に書いた『いまさらブッシュ 〜石油の海で溺れて、喚いて〜』(三五館)を読んでいました。

私が付箋を付けた箇所を抜粋してみます。

 

「極めて反知性的な情念に生きている多くのアメリカ人は、短期間とはいえ、ネオコンがつくり出す愚かなセンセーショナリズムにたやすく組織されてしまう。西洋の意志を聞くまでもなく勝手にアメリカが行動してよいという妄想に組織される可能性はある」

 

「白人キリスト教徒だけが人間だという十字軍的誇大妄想がある」

 

2004年当時、「9.11」はそもそもブッシュが分かっていてやらせたとの記述に、改めてハッとしました。

「9.11」をきっかけにイラク占領を進め、それが現在のISに繋がっているのです。

でも、今となっては、世界的に問題になっている難民やISの問題が、そもそもブッシュ政権にあったと語る人はあまりいないのではないでしょうか。

オバマ政権について振り返ると、国民の期待ほどではなかったものの、失業率を改善し、これまで誰も出来なかったいわゆる皆保険制度“オバマケア”を行いました。また、同性愛を取り巻く環境も改善しました。

また、ポティカルコレクトネスを整備し人種差別を抑えました。

(余談ですが、このポリティカルコレクトネス、日本でも整備されてほしいと願っています)

私は、これがオバマ大統領の成し遂げた最大の功績であると考えます。

人道主義的であるのと同時に、人種差別を抑えることは多人種国家であるアメリカ大統領の義務だからです。またこれが、多くの有色人種の高技能移民を引き寄せることにもなり、アメリカ経済の発展につながりました。

こうした情報を、私たちはどう読み取ればいいでしょうか。

父・岡庭昇はどう読み取るでしょうか。

結局、オバマが作ろうとした多様性とグローバリゼーションの中でアメリカ一部は発展しました。一方、忘れさられた人々も作り出したのも事実です。

それは、工業・石油で繁栄したアメリカの工業の成長を支えてきた白人達です。そして、トランプの言葉は、この忘れられた人々、「選ばれし白人キリスト教徒」の不満に突きささり、大統領ドナルド・トランプを産み出しました。

協調より孤立が選択され、憎悪と差別が放たれたと思うのは私だけでしょうか?

20170123