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復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第7回 2017年2月13日

こんにちは、岡庭野野花です。

安倍首相とトランプ大統領の会談を受けて、1999年発行の『亡国の予言』(徳間書店)を読んでいます。

2月10日(日本時間では11日未明)に、安倍首相とトランプ大統領が初めて首脳会談を行いました。

互いに抱擁して、握手。そして仲良くゴルフに興じる蜜月ぶりをアピールしていました。

この2人のようすに、またこれを報道するテレビに大きな違和感を感じているのは、私だけではないと思います。

 

トランプは、イスラム圏7カ国からの米国入国を制限する大統領令を発令しました。ところが、米連邦控訴裁判所は、つまり日本でいう高等裁判所は、この大統領令の一時差し止めを認めたワシントン州連邦地裁の決定を支持する判断を(裁判官3人全員一致で!)示しました。

大統領令については、各国の首相らが非難しているし、アメリカ国内の企業からも反発や批判の声が相次いでいます。

しかし、日本企業トップの発言はというと ……

キャノンの田中副社長 「我々は予測不可能、何が起こるかわかりません」

三菱自動車工業の池屋副社長 「注意関心をもちたい」

経団連の榊原会長 「大袈裟にいうと、世界史的な大変動」

 

皆さんどこか評論家気取りではないでしょうか。

安倍首相に至っては、2016年度第3次補正予算案を審議する参院予算委員会で、

「米政府の考え方を示したものでコメントする立場にない。難民への対応は国際社会が連携していくべきだ」

つまりノーコメントです。

 

今回の首脳会談の記者会見でも、記者から質問にスルーしていました。

そして、日本のメディアは?

首脳会談の蜜月ぶりに胸をなでおろし、これまで否定的だったトランプの報道トーンが下がりつつあります。

滑稽としか言いようがありません。

 

父が1991年に出版した『亡国の予言』を読んでいますが、日本特有のアメリカ感は、25年前からまったく変わっていないと思えてきます。

「ゆがんだ鏡 —- なぜアメリカを直視しえないか」の章をひも解くと、ブッシュと大義なき湾岸戦争、それをメディアや文壇がどうとらえてきたのかを、父の視点で展開していて、とても興味深いのです。

出版から25年を経てもまったく色褪せない、父・岡庭昇が語る「在日日本人」、「外は黄色いが中身は白い一億総バナナ」を、皆さんにご紹介していきたいと思っています。

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