復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第28回 2017年8月7日

こんにちは、岡庭野野花です。

 

週刊を掲げていますのに、間が空いてしまいました。ごめんなさい。

7月末から8月にかけての閉会中審査、稲田大臣辞任、内閣改造と、

次々と巻き起こるできごとに、目が離せないまま時間が過ぎてしまいました。

 

テレビをつければ、同じコメンテーターがあっちの局、こっちの局に出ていて、どこも同じような情報が流れていました。

私たちは本当に正しい情報を受けているのかしら? 

そんな風に思うこともあり、父の著書の中から、

『かくもさまざまな言論操作』三一書房)を、紐とくことにしました。

 

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この本のあとがきからご紹介いたします。

 

ごく日常的な報道情報こそが、総体として言語操作なのであり、権力を支えているというのが、ここでの課題なのである。

危機がかしましく喧伝されている。だが、浮き足立つことはない、それは「彼ら」の危機なのだ。一党独裁体制の危機を、一党独裁のご都合主義で立て直すために、われわれまっとうな市民を巻き込もうとする陰謀にほかならないのだ。

 

出版は、1998年。

どんな年だったかというと、冬季長野オリンピックが開催され、郵便番号が7ケタなった、そんな年でした。私は映画が好きなのですが、映画関連では『タイタニック』の大ヒット、そして、黒澤明監督が亡くなりました。

 

Windows98」の発売もこの年です。これほどまでにインターネットが日常ではなかったのは言うまでもありませんね。だからこの本は、新聞やテレビなどのマスメディアについての話しです。でも、現在に無縁ではありません。

今は、インターネット上の情報を、受け取り、発信することは日常茶飯事になりました。ブログをはじめFacebookTwitter、さらにはここ1年ではInstagramも利用者数が増え、アクセス数はうなぎ上りです。と、同時に、私たち一般の発信者が、広告収入を目的に偽情報をアップする悪事も横行しています。先の、米国の大統領選では、フェイクニュース(虚偽報道)が国を超えて飛び交っていましたよね。

私たちは、まさに四六時中、情報の海を漂っていると言えるでしょう。

この氾濫する情報の中から真実のニュースを選び出して、自分の責任で情報を発信する「責任」と「義務」を持つことになるのです。

 

このような現在だからこそ、『かくもさまざま言論操作』を、父がこの本を書いた時代の状況と現在社会を比べながら読みすすめるのは、とても大事なことだと思えてなりません。

 

ペンを動かしながら父の伝えたかったことをたどりつつ、レビューしていきたいと思います。

 

いろんな報道がありますが、

パンダの赤ちゃんのトピックスはほほえましいですね。

 

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