復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第41回 2017年11月27日

こんにちは、岡庭野野花です。 今日から『帝国の暗闇から』を読み進めていきます。 父がこの本を書いたのは2004年のことですので、まずはその前後を振り返ってみましょう。 A: 2001年9月11日に、のちに「9・11(きゅーいちいち)テロ」と呼ばれる同時多発テ…

第40回 2017年11月6日

こんにちは、岡庭野野花です。 メディアでは、「バブル景気」を超えて、戦後3番目に息の長い「好景気」になっていると言われています。でも、実質賃金の変化を見ると「いざなぎ景気」の頃は1年当たり8.2%上昇。「バブル景気」の頃は1.5%の上昇。し…

第39回 2017年10月30日

こんにちは、岡庭野野花です。 すんなりと、第4次安倍内閣がスタートしました。 A: 安倍さんは、「国民の意見を謙虚に受け止める」とさらりと言い、与党側は当初、特別国会を8日間で閉じる予定で、臨時国会も開かない方針です。 B: そればかりか、慣例…

第38回 2017年10月23日

こんにちは、岡庭野野花です。 衆院選が終わりました。 超大型台風が北上するなか行われたこともあり、史上2番目に低い投票率でした。今日はこの衆院選を振り返ってみます。 A: 突然、大義のないまま始まった衆院選。小池さんがつくった「希望の党」は、台…

第37回 2017年10月16日

こんにちは、岡庭野野花です。 選挙戦も中盤です。町は、一層にぎやかになりそうです A: 選挙が告示されて、各政党は3極にわかれたけれど、私たちは選択しやすくなったのかしら? B: 「リベラル」や「保守」など、いろんな言葉が使われていて、言葉の意味…

第36回 2017年10月9日

こんにちは、岡庭野野花です。 このブログが、今の時勢にぴったりの内容になっていて、驚いています。 解散からのこの2週間、「希望の党」の発足、続いて「立憲民主党」の発足と、国政を取り巻く状況がめくるめく変わりました。 メディアやネットを見ながら…

第35回 2017年9月25日

こんにちは、岡庭野野花です。 きょうは、今一度、当時のようすを振り返ってみます。 振り返るにあたっては、便利なWikipediaを開いて、 輪読みたいに読んでみましょう。ではAさんからどうぞ A: 1994年(平成6年)6月の自由民主党・日本社会党・新党さき…

第34回 2017年9月18日

こんにちは、岡庭野野花です。 安倍首相が、どうやら大義なき臨時国会で冒頭解散をするといわれています。 A: 支持率が少し回復したのをいいことに、民進党がぐだぐだ、小池新党がまだ立ち上がらないこの瞬間に、国民に是非を問うという…… B: 理由付けは…

第33回 2017年9月11日

こんにちは、岡庭野野花です。 今、民進党のメルトダウンが止まらない状況です。 前川誠司氏が代表に決まり、これまでのメルトダウンに少しはブレーキがかかるかも、と思った矢先、今度は山尾志桜里議員の不倫スキャンダル。幹事長就任の直前のことでした。 …

第32回 2017年9月4日

こんにちは、岡庭野野花です。 小泉政権誕生の話しの続きをしましょう。 メディアがこぞって小泉政権を持ち上げていましたね。 A、B: はい、それはとてもよく覚えています。 「小泉劇場」って言葉が氾濫していました。 A: その後、景気回復の遅れ、田中…

第31回 2017年8月28日

こんにちは、岡庭野野花です。 今日は、『かくもさまざまな言論操作』を読みながら、この本が出版された頃の行政改革について振り返っていきます。 A: 「一党独裁と情報帝国主義について」の、4つ目の段落のP17を開いてみてください。 +++++ 政治…

第30回 2017年8月21日

こんにちは、岡庭野野花です。 先週から、『かくもさまざまな言論操作』を因数分解しているのですが 編集部AさんもBさんも、熱が入ってきています。 A: 当時は、橋本行政改革の真っ最中でしたが、そもそも行政改革って何だったっけ? メディアは金太郎飴…

第29回 2017年8月14日

こんにちは、岡庭野野花です。 このブログを始めて早いもので8カ月が過ぎました。 第1回にも記しましたが、このブログは私が編集長になって、一緒に本を読み合って、編集会議的に父・岡庭昇を因数分解しよう…… そんな想いでスタートしたのでした。 今回は…

第28回 2017年8月7日

こんにちは、岡庭野野花です。 週刊を掲げていますのに、間が空いてしまいました。ごめんなさい。 7月末から8月にかけての閉会中審査、稲田大臣辞任、内閣改造と、 次々と巻き起こるできごとに、目が離せないまま時間が過ぎてしまいました。 テレビをつけれ…

第27回 2017年7月24日

こんにちは、岡庭野野花です。 最近少しずつですが、安倍内閣の支持率がじりじりと下がっているようです。 6月調査では、 【支持する37.9%】 【支持しない41.6%】 【わからない・答えない20.5%】 7月になると、 【支持する29.2%】 【支持しない54.5%】…

第26回 2017年7月17日

こんにちは、岡庭野野花です。 「暴対法」と「共謀罪」について、続けさせていただきます。 「暴対法」の場合の暴力団と同じように、「共謀罪」も警察が一方的に認定すれば引っ張れるということになるのです。 そんな共謀罪を「オリンピック開催国の責務だ」と…

第25回 2017年7月10日

こんにちは、岡庭野野花です。 先週から考えはじめているのですが、「暴力団」とは、いったい何なのでしょうか。 『自己決定力』をもう一度開いて、暴力団についての文章を追ってみます。 *** P95〜96 すべてのヤクザ(任侠)は、自=称である。 自分から…

第24回 2017年7月3日

こんにちは、岡庭野野花です。 金丸に竹下、そして東京佐川急便に稲川会の名がマスコミを賑わせ、1992年3月、「暴力団対策法」(略して、「暴対法」)が施行されました。 正式名称は、 「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」(平成3年法律第77号…

第23回 2017年6月26日

こんにちは、岡庭野野花です。 「森友学園」への国有地売却問題や「加計学園」の獣医学部新設問題の、ある意味、スキャンダル的な(テレビショー的な)疑惑の裏で、「共謀罪」法案の採決が強行されてしまいました。 一連のこのニュースに目を離せない日々が…

第22回 2017年6月12日

こんにちは、岡庭野野花です。 『自己決定力』には、どうすれば現状を脱して変われるのかが、 P60に綴られています。 「問題はどこにあるのか。 とりあえずははっきりしている。この悪循環の流れを逆にして、実態としての経済、実態としての富を持つこと…

第21回 2017年6月5日

こんにちは、岡庭野野花です。 さらに、復習を続けたいと思います。 失われた10年と言われたその後、2001年に小泉政権(~2006年)が発足しました。グローバル化とIT革命の波がやってきました。日本人は、私たちの労働賃金の1/10程度で働く発…

第20回 2017年5月29日

こんにちは、岡庭野野花です。 バブル崩壊以降の経済と政治の関係を復習しているところですが、この状況を父はこんな風に書いています。 p53〜 尻ぬぐい=プレ・バブルが始まった 「官製国家には、官製ファシズムが充ち満ちている。たとえば、少し古いが一…

第19回 2017年5月22日

こんにちは、岡庭野野花です。 今回は、バブル崩壊以降の経済と政治の関係を復習してみようと思います。 私よりも若い、たとえば大学生や高校生の皆さんもぜひおつきあいください。 用語解説も記してみました。 1990年代は、失われた10年と言われて、…

第18回 2017年5月15日

こんにちは、岡庭野野花です。 『自己決定力』を、さらに読み進めたいと思います。 P32〜に付箋を貼ったのですが、 ここもぜひともいっしょに読んでいただきたい部分です。 「日本の資本主義は、政治も経済も、身内=縁故優先で動いている。政治家も社長も…

第17回 2017年5月8日

こんにちは、岡庭野野花です。 風薫る五月になりました。今咲いているツツジの花が好きで、かわいくてつい近寄って見入ってしまいます。 ゴールデンウイークは、『自己決定力』を読んでいました。 この本がが出版されたのは1993年を振り返ってみたいと思いま…

第16回 2017年4月24日

こんばんは、岡庭野野花です。 (いつもは「こんにちは」ですが、きょうは「こんばんは」的気分です) 沖縄で知ったこと、考えたことの続きです。 沖縄返還以来、40年間になんと11兆円が投じられてきました。この事実は沖縄に何をもたらしたのでしょうか。沖…

第15回 2017年4月17日

こんにちは、岡庭野野花です。 先週末、沖縄へ行ってきました。ちょうど北朝鮮とアメリカの緊張が高まるタイミングでした。でも、米軍基地のある沖縄はというと、多くの観光客で賑わっていて、緊迫感などをまったく感じませんでした。 きょうは、沖縄への旅…

第14回 2017年4月3日

こんにちは、岡庭野野花です。 ところで私たちは、「バブル崩壊」から何を学んだのでしょうか。 失われた20年と言われて今に至りますが、 そう言われ続けた間も、バブル時代の浮かれ気分や派手さがほんの少し減った程度だし、オリンピックに向かっている今は…

第13回 2017年3月27日

こんにちは、岡庭野野花です。 今回から、『自己決定力 ———人まかせの「生活大国」はない』(徳間書店)を読みます。 この本は、1993年3月31日に発行されました。読み進める前に、当時の時代背景を振り返ってみました。 内閣府景気基準日付でのバブル崩壊期…

第12回 2017年3月21日

こんにちは、岡庭野野花です。 今年に入ってからずっと『亡国の予言』を読んできましたが、いよいよエピローグです。 然りを然り、否を否と言ってこそ民主主義の小見出しに頷きながら、本文を追ってみました。父はまず、作家・中園英助さんの『私本・GHQ占領…