復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第6回 2017年1月30日

こんにちは、岡庭野野花です。

このブログにお越しになってくださる皆さんに新しいお知らせがあります。

父の言葉を発信するTwitterツイッター「岡庭昇bot」を始めることになりました。このブログと併せてお読みいただけましたら幸いです。

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さて、父が2004年に書いた『いまさらブッシュ 〜石油の海で溺れて、喚いて〜』(三五館)の続きです。

読めば読むほど、トランプの主張はまさにブッシュの時代に戻すことを示唆していると感じます。ただ、ブッシュの時代と異なるのは、今は石油中心、インダストリアル中心から、AI_IOTと情報中心の時代となっているということです。そして、アメリカにおける総生産の牽引をするシリコンバレーは、多国籍の移民により成立しています。

イノベーションは多様性の中に生み出されるといってもいいでしょう。

オバマも最後のスピーチで、「多様性の中にこそ未来がある」と語っていました。

『いまさらブッシュ』を読み終えた今、どうしてもこの一節を皆さんと共有したいです。

 

「それはそうとして、さてこの結果(ブッシュをどう思うかという、ばかばかしいとも思われるアンケートの結果)ブッシュ大統領がアメリカの恥だという当然の反応の代わりに、ムキになったアメリカ人大衆のブッシュ指示の心情を引き起こすといわれている」

 

「アメリカのこのような、他国から悪く言われる自国の指導者は、文句なく指示するという心理傾向は、その大いなる劣等感をこそ映し出しているのではないか」

 

「大雑把にいって、それは、南部の北部に対する心理としてあり(ハロウィンで仮装していた無抵抗の日本人を、それとわかっていて射殺した人種差別主義者を、土地の陪審員全員一致で無罪判決を出すような)アメリカのヨーロッパに対する根深い劣等感(食い詰めてヨーロッパを都落ちしてきたのが、アメリカ人の先祖であることは、隠しようもない)があるそういう根本的なものからきているが、第三世界に対するときは、これら劣等感に連続する差別しかないのだから始末が悪い」

 

果たして今後、トランプをアメリカ国民は文句なく指示する心理傾向に向いていくのでしょうか?

 

ブッシュの時代とは異なるこの時代に、トランプが放つ差別や疎外が今後どのように社会に影響していくのか……。

父の目で見て語ってもらいたいと思います。