復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第19回 2017年5月22日

こんにちは、岡庭野野花です。

 

今回は、バブル崩壊以降の経済と政治の関係を復習してみようと思います。

私よりも若い、たとえば大学生や高校生の皆さんもぜひおつきあいください。

用語解説も記してみました。

 

 

1990年代は、失われた10年と言われて、深刻な長期不況続きました。金融機関がバブル期にイケイケドンドンで進めた過剰融資で、株や土地を買いあさった不動会社や建設会社は倒産したり、借金の返済ができなくなりました。

その結果、回収困難な巨額の「不良債権」が発生して、多くの金融機関が破綻したのです。

不良債権⇒ 企業の破たんや経営悪化などの理由から、回収困難になる可能性が高い貸出金のこと。

 

需要の冷え込み、円高で安価な製品を輸入した結果の物価下落、企業収益の悪化、所得の減少、さらなる需要の冷え込みが続き、景気低迷の悪循環に陥っていきます。これが、「デフレ=スパイラル」です。 

デフレ・スパイラル⇒  デフレによる物価の下落で企業収益が悪化、人員や賃金が削減され、失業の増加、需要の減衰が起こり、さらにデフレが進むという連鎖的な悪循環。物価下落と利益減少が繰り返される状況。

 

1990年代後半には景気対策として公共事業が大規模に展開されましたが、その結果として大量の「赤字国債」が発行されたのです。

政府は、90年度に赤字国債の発行をゼロにすることを公約して、91年度予算で実現。しかしながら、94年度から再び発行され続けているのです。 

赤字国債 国の財政の赤字を補填のために発行される国債財政法上は発行は認められておらず、1年ごとに特例法を制定して発行。

 

当時、巨額の不良債権を抱えて経営難に陥っている住宅金融専門会社住専)に対しても、公的資金を投入したのですが、その額はなんと6850億円でした。愕然としますよね。

 

さて、ではこの状況を、父・岡庭昇は『自己決定力』の中で、どんな風に書いているでしょうか。

 

 

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