復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第58回 2018年5月7日

おひさしぶりです。ご機嫌いかがですか? 岡庭野野花です。

ゴールデンウイーク以降を振り返ってみると、野党が国会の審議に戻りました。その条件だった学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)の参考人質疑が、行われましたね。

 

A:

はい。これを受けて、政府与党は質疑でも「問題となる事実は出てこなかった」として、収束を急いるのではないでしょうか。

 

B:

あまりにも次々といろんなことが巻き起こるので、柳瀬さんの質疑がずっ〜と前のできごとのように感じられます。

 

A:

昨年の森加計問題に端を発したや決裁文書改ざんや、柳瀬氏の意味のない参考人質疑……

 

B:

さらに、財務省のセクハラ問題、自衛隊による日報の隠蔽、厚生労働省の働き方データの改ざんもありました。

 

A:

本当に、よくもまあこんなに次から次へ! 問題が後を絶たなくて、驚いてしまいます。

 

野野花:

その一方で、「圧力をかけ続ける」ように安倍首相が居続ける中、海外では、北朝鮮との外交の動きが活発になってきています。

 

A:

聞くところによると、「日本だけが蚊帳の外」だそうです。

 

B:

この国は一体どうなってしまうのでしょうか。私は正直、不安になります。みなさんは不安ではないのですか?

 

A:

不安というより、こんなことになっているのにも関わらず、どの問題も誰もが責任逃れをしてるようで、憤りを感じてしまいます。国会では、証人喚問や参考人招致が終わると、「問題となる事実は出てこなかった」と与党は言います。

 

B:

そして野党だって、「ますます疑惑が深まった。さらに追求する」な〜んて言いながら、まったく動かない。

 

野野花:

そうですね。今までもひどいことはいっぱいありましたが、私は、今回ほど茶番な国会を見たことがありません。

 

  • B:

本当に、茶番すぎます!

 

A:

与党の政治家が「問題となる事実は出てこなかった」としても、私たち国民から見たら、まったく疑惑が晴れていません。その一方でいろいろな課題が山積みという。

 

B:

国民はバカにされていますよね。

 

野野花:

5月のさわやかな、とっても気持ちがいい風が吹くなか、数々の問題を直視すると、速攻で心がざわつきますね。

 

A:本当に、何から何までゆがんでいます。

 

野野花:

前にもお話ししましたが、「官僚独裁」を防ぐために「内閣人事局」ができたのに、結局は制度を運用する人の「識見と構え」のため、「政治による行政」にゆがみが起こっているのです。

 

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