復刻『週刊 岡庭昇』

〜岡庭昇を因数分解する〜

第45回 2017年1月8日

 

 明けましておめでとうございます。岡庭野野花です。

2016年12月にブログを始めて2年目なります。

心穏やかに新しい年を迎えられますようにと願っていましたが、

みなさまはどんな2018年をお迎えでしょうか。

つたないブログですが、コツコツと綴っていきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さっそくですが、北朝鮮は韓国が提案していた南北当局者会談開催に同意して、9日に板門店の韓国側施設「平和の家」で高官級会談を行ったというニュースから。

韓国側は朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事を旧正月(今年は2月16日)に合わせて開催することを提案して、これを話し合うための赤十字会談開催を持ち掛けたといいます。

これに対して、北朝鮮首席代表として出席した対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長は、

「北南(南北)の問題を対話と交渉で解決していきたい」と述べただけで、具体的な返答をしなかったようです。

 

時計の針は戻るようで、根っこで関連している出来事がありましたね。三が日が明けた4日の夜、トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は電話で協議して、2月に開催される平昌冬季五輪の安全確保のために、期間中の米韓合同軍事演習を延期することで合意しました。

米韓電話協議後の韓国側の発表を読むと、9日に行われた会談については事前に、「南北対話が北朝鮮核問題解決のための米朝対話の雰囲気醸成にプラスになると確信する」と米国にも対話を促しとのことです。 

その一方で、NHKのニュースでは、このようなニュースが流れていました。   

 

「ソウルを訪問している外務省の金杉アジア大洋州局長は8日午前、韓国外務省で北朝鮮問題を担当している李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談しました。

会談の詳しい内容は明らかになっていませんが、この中で金杉局長は南北が歩み寄るか注目される中でも、北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため、国連安全保障理事会による制裁決議の完全な履行など日韓が連携して圧力を最大限高めるよう呼びかけたと見られます」

 

続いて

 

「また、金杉局長は、午後には韓国外務省で日本を担当する局長とも会談する予定で、慰安婦問題をめぐる日韓合意について、先に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、

『この合意で慰安婦問題が解決したということは受け入れられない』

と述べたことについて、合意の変更は認められないとする日本側の立場を改めて伝えるものと見られます」

 

なんとなく、韓国が北朝鮮への対話を求めて会談を持ちかけたのと、日本の思惑が異なるような気がするのは私だけでしょうか?

北朝鮮と韓国は、同一民族という関係性の中でともにあることを前提に、核ミサイルの問題について話合いをもって解決しようとしていますが、日本はそこに、米国(トランプ)に追従しもしくはそれ以上に圧力をかけよ、とヒステリックに迫っているような気がします。

 

どうも隣の国々に対して、きちんとした理解が及んでいないような気がしています。みなさんはどう思われますでしょうか。

同様な状況が、『帝国の暗闇から』が書かれた時代にもあったようです。

 

次回は、『帝国の暗闇から』をさらに読み進めます。

 

 

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